近所のアクアショップに行った際、
ライブロックについている白い貝状のものがフワフワとした粘液を出す話をしたら、
それってヘビガイかもね、という旨を聞きましたので、早速調べてみました。
ヘビガイ


ヘビガイ

ヘビガイの生態

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こちらうちの水槽に生息するヘビガイです(後ほど砕きました)。
ヘビガイは岩礁に生息し、岩に管状の貝を固着させている生き物になります。
管の先からは粘液を出し、粘液に付着した浮遊物を食べて生活しています。

割れたヘビガイを踏むと足を切りそうな見た目をしています。
オオヘビガイというヘビガイの大きいものは食用になるらしく、
酒蒸しや塩ゆでにすると美味しいらしいです(市場魚貝類図鑑さん)。

ちなみに、ネットで「ヘビガイ」と検索してもあまり出てこないので、
ヘビガイが属する「ムカデガイ科」を調べると良さそうです。

サンゴへの影響

ヘビガイが浮遊物を捕らえるために出す粘液は、どうもサンゴには良くないらしいです。
見た目を損ねるほどネバネバを出して都度びっくりしていましたが、
いつの間にかなくなっているものでもあったので放置していました。

こちらの論文を見ると、以下の結論が記載されています。

maximum reduced coral growth by up to 82 per cent and survival by up to 52 per cent.

maximum、論文中ではDendropoma maximum=フタモチヘビガイですが、
ヘビガイの出す粘液がサンゴの成長を阻害し、生き残る確率も下げてしまうようです。

ヘビガイの駆除

ライブロックを水槽から取り出し、明るいところでキリとハンマーを使いコツコツと砕きました
貝自体はキリを使うと簡単に穴が開き、テコを使ってライブロックから剥がすように砕きます。
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ヘビガイはこんな感じにライブロックから貝を立たせていますが、
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こちらのヘビガイのように、ライブロック側にも固着した貝があり、
そちらがライブロックと区別しにくいです。
ですので、立っていた貝周辺も合わせて光を当てながらひたすらコツコツします。

ヘビガイは砕き始めると奥に奥にと引っ込んでいきますので、
砕いて貝の中身状のものが出てくるまで砕きます。
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こちら砕き終わったヘビガイの跡たちです。ついでに大量にいたバロニア株もカリカリと取ります。
駆除自体はやると簡単ですが、増殖する前の数が少ない状態で良かったです。

ヘビガイは巻貝の一種なので、貝類を食べるような魚が居れば
もしかすると食べてくれるかも?ですが、そういった魚はエビも食べるので難しいです。。


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