うちにあるソフトコーラルのうち、いくつかのサンゴが共肉を広げ始めました。
サンゴにとっての共肉って何なんだろう、と気になり調べてみました。
共肉


ソフトコーラル

分類

ソフトコーラルについて記載がある論文がありました。
サンゴ礁における造礁サンゴからソフトコーラルへの群衆シフトの可能性と生態系への影響

こちらを見ると、ソフトコーラルは八放サンゴ亜綱ウミトサカ目を指すようです。
八放サンゴ亜綱は触手の数が常に8つあるサンゴとなり、
その中のウミトサカ目にはトサカやウミキノコ、スターポリプが含まれます。

共肉

骨格を作る造礁サンゴと異なり、
ソフトコーラルは共肉内に微小な骨片が含まれ、この微小な骨片で体を支えるそうです。
この共肉により多数のポリプをつなげた群体となったものがソフトコーラルの特徴でもあります。

また、造礁サンゴの骨格は炭酸カルシウムのアラゴナイトであることに対し、
ソフトコーラルの骨片は炭酸カルシウムのマグネシウムを含むカルサイトというものになるそうです。

こちらを見ると、造礁サンゴ(ミドリイシ等)は海水中では100%アラゴナイトですが、
 水温やマグネシウム、カルシウムの比が変わると、アラゴナイトとカルサイトの混合骨格や
 100%カルサイトの骨格を確認することができたそうです。

うちのソフトコーラル

スターポリプ(グリーン)

image2
写真の中の黄色の枠の個所が、共肉の展開している個所になります。
広がった共肉には、ある程度の間隔をあけて小さなポリプが見え始めています。

このスターポリプは元々こぶし大のライブロックで独立していたのですが、
あるときレイアウト変更のために持ち上げようとしたところ、下のライブロックとくっついていました。
おそらく見えないところでも共肉が広がっているはずです。

スターポリプ(センターグリーン)

image1
こちらは画像のオレンジ枠で囲っている個所が、共肉の展開している個所になります。
こちらのサンゴは、ソフトコーラルの特徴である8本の触手があることが見て分かりやすいですね。

広がっている共肉には非常に小さなポリプが見て取れます。
こちらは先に紹介したスターポリプ(グリーン)と比べて成長が遅く感じますが、
それでも広がりを見せているのはうれしいところです。

入れている添加剤

DHCのマルチミネラルの錠剤(1袋90日分で1日3粒目安の398円)
ピルカッターで半分にして、2週間に1回程度水槽内にポトッと入れています。
カルシウム、鉄、亜鉛、銅、マグネシウム、セレン、クロム、マンガン、ヨウ素と色々入っています。

添加剤は様々ありますが、数滴たらした中にどの程度の栄養成分があるかピンと来ないのです。
明示してるところあるのかな。あとマルチミネラルは自分も飲める。

水替え自体はしていないため、ミネラルが不足すると聞きやっていますが、
今のところサンゴは元気で、ソフトコーラルも共肉を広げています。しかし効果は不明。。

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