60cm海水水槽に設置しているリフジウム水槽(JUNスレンダーオーバーフロー)にて、
現在シマヒメヤマノカミという小型のミノカサゴを飼育しています。


このシマヒメヤマノカミ、一時的に人工餌であるクリルを食べなくなった時期がありましたが、
生餌としてミナミヌマエビを与えていたところ、ようやくクリルを食べるようになりました。

そこで、いろいろと試行錯誤したことをまとめようと思います。
隠れ家

クリルを食べなくなった経緯

シマヒメヤマノカミが60cm海水水槽にいた頃は、
この種が餌に食らいつくまでに時間が掛かるタイプのため、
食らいつく前に餌が流されてしまうという状況でした。

そのため、新たに設置したリフジウム水槽に隔離をしたのですが、
環境の変化か、それとも移動する際にストレスが掛かったのか、
クリルを一切食べなくなりました。

光が当たらない領域を作る

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リフジウム水槽はLEDの光が良く当たる個所に設置しているため、
夜行性であるシマヒメヤマノカミにはストレスな環境
だったように思います。
LEDは12時~21時までの間点灯していますが、光が当たらない個所も設ける方が良さそうです。

最初は良くある素焼きの土管のようなものを入れていましたが、
ライブロックや海藻で隠してもほとんど入りません
でした。
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最終的には、リフジウム水槽の一画を外側から段ボールで囲んで遮光しました。
この対策をしたところ、LEDが点灯している間はほぼ確実にここに定着するようになりました。

餌はLED消灯時に与える

シマヒメヤマノカミに限らず夜行性のミノカサゴは、
暗くなった際に行動し餌を食べます。
そのためか、LEDが燦燦と当たる環境で餌を与えてもあまり反応しませんでした。
これは、生餌としてミナミヌマエビを入れても同様です。

そのため、LEDが点灯しない時間(12時~21時を除く時間)、
特に7~8時頃を狙って餌を与えるようにしたところ、スーッと近づき食べるようになりました。

生餌はミナミヌマエビ

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クリルを食べなくなった時期は、クリルに針金を指して目の前をチラつかせたり、
アサリの身を細かくして与えたりしましたが、食いつかないどころか、
怪しんでいるのか餌に対してソッポを向くようになりました。

そこで、ミナミヌマエビを生餌として与えてみたところ、
自立して動くものにすごく興味を示し、スッと吸い込んで食べてくれました

10cm程度のシマヒメヤマノカミに対して、
2日に1回、5匹程度のミナミヌマエビを与えることを2週間程度続けましたが、
色が薄くなったり痩せ細ったりということはなく、問題なく維持できました。

ちなみに、ミナミヌマエビ以外にも生餌はあるのですが、
維持のしやすさや数に対する費用はミナミヌマエビが良いように感じました。

生餌からクリルに移行

生餌は、ミナミヌマエビの場合100匹で1,500円程度ですが、
やっぱり維持のために環境が必要ですし、クリルを食べてくれた方がはるかに良いため、
2週間ほどミナミヌマエビを与えた後にクリルを与えてみたところ、
ようやくクリルを食べてくれました


クリルを与える際ですが、シマヒメヤマノカミはサイズが小さいため、
1cmを超えるクリルはそのまま与えず、5mm程度に千切って水流に乗せて与えます。
もちろんこのときはLEDが消灯した状態です。

浮いた状態でも食べてくれますが、吸い込んでも口に入らないことがままあるため、
水中を漂っている状態の方が確実に口に入ってくれます。


調子が良いときはクリルを2つ程度食べてくれますが、
与え過ぎると消化不良になり、かえって食べなくなるとのことですので、
1~2日にクリルを1~2つ程度で丁度良いかもしれません。これは経過観察予定です。

また、クリルを食べてくれるようになりましたが、今後継続して食べてくれるかも要観察で、
クリルを食べなくなったらミナミヌマエビを与える方式にシフトする2軸になります。
そのため、ミナミヌマエビ水槽は今後も維持していく予定です。


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