60cm海水水槽には、導入初期の頃からウミケムシが結構な数いたのですが、
最近LEDを点灯している日中でも、ライブロック下にうごめく1cmくらい太さのあるやつがいました。
ピンセットで摘まもうとしてもヒュッと隠れるので、
過去何度か実施して失敗したウミケムシトラップを仕掛けました。

ちなみに過去実施したのは、100均で売っているスプレー容器を使ったものです。



アズー ガラス人工ふ化器

ウミケムシトラップ
こちら、「ブラインシュリンプを湧かす容器とかありますか?」とショップで聞いた際、
進められたのがこのガラス人工ふ化器です。これは孵化器違い。

容器自体はガラス管の左右に微小な穴のある網がついているもので、
網目はブラインシュリンプよりも大きいため買った後使っていませんでした。

網は片方が固定、片方が取り外しできる作りで、
片方を取り外して中にものを入れたりすることができます。
その他、エアレーション用の細い管もついています。

仕掛け

お好み焼きの上に振りかけるような干しエビを一つ入れて、
片方の網目を斜めにしてウミケムシが入れる程度の隙間を作り、吸盤側を底砂に埋めます。

ウミケムシは夜行性でライブロックの隙間に隠れているので、
仕掛ける場所はライブロックの近くにします。
ライブロックやサンゴと設置している底砂には、その隙間に結構な数が潜んでいたりします。
また、普段見かける場所の近くにしても良いかもしれません。

成果

image1 (81)
仕掛けを投入して数分したところ、大きいウミケムシが姿を現しました。
思わずヒエッっとなるほどのサイズで、幅1cm長さ15cm以上あります。

結果ですが、干しエビは入り口から一番奥にあるのですが、
今回はウミケムシが大き過ぎて捕らえられませんでした。
ウミケムシはライブロックにしがみ付いた状態で餌まで伸びてきており、
全体像を底砂の上にさらしてくれませんでした。

ちなみに、この個体をピンセットで捕獲しようとしたところ、
ライブロックに強烈にしがみ付いてしまい、半ばでちぎれてしまいました。

調べると、ウミケムシは千切れても再生したりするようです。残念。。

また、この後再びトラップを仕掛け、朝方確認してみたところ、餌だけなくなっていました。

考察

以前使用していたトラップは口が1つ、今回は2つです。
以前使用していたトラップは餌が取られることもなかったのですが、
今回は餌がウミケムシが入ったり、餌がなくなったりしました。

トラップの口は2つあると、餌に気づける状態(匂いが届く等)になるのかもしれません。

管の長さですが、今回見つけた大物を相手にしなければ、多くは10cm未満かと思います。
大物を相手にする場合は、管の長さを長くした方がいいかもしれません。

そしてトラップの入り口ですが、朝には餌だけなくなった状態でしたので、
入り込んだウミケムシは出ていくことができたと考えられます。
漁で用いられるような網のように、入り込んだら出ていきにくい構造にすると良さそうです。

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